工事必要?蛍光灯からLEDに変更する際の注意
「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」において、一般照明用蛍光ランプ(蛍光灯)の製造と輸出入が2027年末までに禁止されることが決定しました。ただし、流通在庫の販売や購入、使用は禁止されません。これに伴い、多くの家庭や企業で蛍光灯からLEDへの切り替えが進むことが予想されます。しかし、LEDへの交換には工事が必要な場合と不要な場合があり、適切な対応が求められます。
工事が必要なケースと不要なケースをまとめました。
工事が不要なケース
- 対象器具: 天井への引掛けシーリングローゼットや白熱電球の照明機器。
- 例: 一般家庭でよく使われているシーリングライトやペンダントライト。
- 交換方法: LEDライトをそのまま取り付けるだけで交換可能。
下記の電源がついているものであれば取り換え不要で照明器具をLEDに変更するだけで大丈夫です。

工事が必要なケース
- 対象器具: 既存の蛍光灯器具に「安定器」が取り付けられている場合。
- 必要な工事: 『バイパス工事』と呼ばれる、LEDに適した電気配線への変更。
- 理由: 安定器が存在する場合、バイパス工事をせずにLEDを使用すると、安定器に電流が流れ、以下の問題が発生する可能性があります。
- 安定器の劣化による照明の不点灯。
- 余分な電力消費による節電効果の低下。
- 漏電や火災のリスク。
このような形の照明です。

注意点
- 自己交換のリスク: 直接配線を触る必要がある場合は、専門業者によるバイパス工事が必要です。自己交換は漏電や火災の原因となるため避けましょう。
- 適切なLEDランプの選択: 交換するLEDランプと照明器具の組み合わせが不適切な場合、発煙や火災などの重大事故につながる懸念があります。必ず適合する製品を選びましょう。
まとめ
蛍光灯からLEDへの切り替えは、省エネや環境保護の観点からも推奨されてます。
しかし、適切な工事や製品選択を怠ると、思わぬ事故や不具合を引き起こす可能性があります。
工事が必要な場合は専門業者に相談し、安全かつ効果的なLEDへの移行を進めましょう。
Outerリンク